ダイレクトリクルーティングで一躍有名になったオファーボックス(offer box)をやめた理由

今朝オファーボックスを退会しました。
1ヶ月近く使った上でオファーボックスの強みである
ダイレクトに人事と繋がれるというサービスのはずが、
もはや企業紹介サービスの一端でしかないことに気付かされ、
退会することに決めました。

 

今回は、上記のように思い立った理由を就活生目線で書いていこうと思います。

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オファーボックス(offer box)とは?

そもそもオファーボックスって何?
知らない!という人のためにオファーボックスを
簡単に紹介していこうと思います。

 

オファーボックスとは、一言で言うと、
企業から学生に対してオファー(うちへきませんか?という連絡)
を送ることができる逆求人サービスのことです。

offerbox.jp

近年では、このインターネットが普及したことにより、
従来であれば学生から企業に対して受けさせてくださいという
一方通行な就活でありましたが、
これを一変させ企業側からうちに来ないか?
という逆方向の就活が急激に発達してきたのです。

 

その逆求人で有名なサービスの一つがオファーボックスなのです。

オファーボックスとはどのような時に使うのか?

オファーボックスは就活で主に利用されるサービスです。

 

企業からのオファーを待ち続けることだけで、
学生は特にやることはありません。
プロフィールを書いてあとはメッセージを待つのみです。

 

ただ気になる機能もあり、企業に対して気になるを
送っておくことによって、オファーを促すこともできます。

 

主なオファーは一次面接や説明会に来てくれという
メッセージが多かったので、
オファーボックスを使い始めてから数日で違和感を感じ始めました。

オファーボックスのオファーはリクナビのオファーとなんら変わらない?

私は就活をしているので当然就活サービスをいくつか登録しているのですが、
ダイレクトリクルーティングという言葉を初めて聞いた時、
これはすごいと思い感動した覚えがあります。
それ以来私はリクナビマイナビを利用する頻度が激減しました。

 

「企業からの特別オファーが届きました。」

 

初めてリクナビからこれが送られて来た時、
正直嬉しかったのですが、
これを同じ大学の友人に話すと、
実は周りの友人みんながもらっていたものであり、
これは大学ごとにメールで流しているということに気付きました。

 

その後人材業界を少し調べたところ、
人材業界では求職者を欲している企業のうち、
できるだけ多くのお金を払うことができる企業を最優先して、
求職者を紹介するよう売上至上主義的な側面が存在する一方で、
求職者の方も表向きはあなたに合った企業です。
という謳い文句を言われるので、それを信じその企業に応募し、
入った後にこんなはずではなかったというような
ミスマッチに気付き退職してしまうことが実際にあるのです。

 

このように人材業界には情報の非対称性が存在し、
これを利用したビジネスがかなり儲かっていたのが一世代昔の話でした。

 

しかしこれって本質ではないですよね。
結局ユーザーのためにはなっていないのですから。

 

オファーボックスも少し似た側面があり、
確かにダイレクトリクルーティングという点では、
興味深い要素はあるものの実際に使って見ると、
企業側からのメッセージは定型文を少しいじったようなもので、
これって誰でもいいからうちに来てくれっていうことなのかな?
と感じてしまうことが多々ありました。

 

結局リクナビなどのプラットフォーム戦略となんら変わらないのです。

オファーボックスはほとんどが中小企業やベンチャー企業 

オファーが届く度すぐに確認してみると、
聞いたことある会社だったり聞いたことない会社だったり。

 

こんな会社もあるんだ!となることはありましたが、
魅力は感じません。

 

なぜならこういう会社って結局喉から手が出るほど人が欲しいわけで、
誰でもいいんですよね。

 

実際に新卒ってほとんどの人がポテンシャル採用であり、
スキル云々で採用している企業はほとんどありません。
なぜならいくら学生時代に何かを頑張った経験があったとしても
働き続けている社会人には勝てないからです。

 

こういった現状を見てしまうと、
ますますて意見文じみたところには興味が湧かなくなり、
1ヶ月半くらいで20社ほどのオファーもらったのですが、
一社も会いにいくことはありませんでした。

 

 基本的に私は大中小、ベンチャー企業という規模感を
軸で考えているわけではないので、
もし本当に見てみたいと思えるような企業がいたらこちら喜んでいくのですが、
そんなに惹かれるような文章を送ってくる企業は一社もありませんでした。

 ダイレクトリクルーティングの本質はなんなのか?

ダイレクトリクルーティングとはなんなのか私なりに考えてみました。
これはいわゆる企業と学生が直接つながるような仕組みを作る必要があり、
本当に間に企業が入るべきなのか私的には疑問に思います。

 

そもそも企業は利益を上げ続ける必要があるので、
人材ビジネスは致し方ないのではないかと考える一方で、
利益重視で考えてしまうビジネスモデルであるので、
ユーザーのためにならないとわかっているのだから
そもそもお金を払うビジネス形態を変えればいいのではないかと。
(利益を上げ続けなくてはならない理由↓↓)

起業する前に知っておきたい知識Vol.1経営という言葉の意味 - いじめっ子からいじられっ子に転身した人が書くブログ

サービスにおいて学生を学歴で分けるのであれば、
最初から大学にアプローチをかけてやればいいだけの話。

 

結局利益のことを考えなくてはいけないが故に
本質的なことを考えられなくなってしまうのですが、
そういったビジネスは今後ITやIoTで消滅してくことが予想されます。

 

情報の非対称性が壊れることによって新しく出たサービスにも、
既存のサービスを壊すくらいニーズが生まれるからです。

 

オファーボックスには学生と企業のためにプラットフォームを用意しました!
としているだけで、まだまだ質が薄いなと感じます。

 

もっと学生に対してどうゆうアプローチをかけるべきなのかを
実際に考え抜くべきであると思いますし、
クライアントである企業に対しても
もっと積極的なアプローチをかけるべきであると私は考えていて、
このままだと売上至上主義と同等に意味を取られても
否定はできないだろうと考えています。

人材業界が今後模索していくべき未来とは?

これは人材業界に関わらず大学や高校の教育機関も
一緒に改善していく必要があると私は考えています。

 

一例にすぎませんが大学の教育方針をもっと具体化することで、
受験難易度を考慮に入れる必要がないくらい差別化を
各々の大学で取ることが可能になれば、
大学により学生の色が分かれるために、
こういう人材が欲しいとなった時、
そこの大学に行けばそういう生徒と会えるだったり、
大学側もより優秀な学生を育成できる可能性が広がるので、
大学生が人生の夏休みであるという風習は消える可能性があります。

 

なぜなら大学で教育を行わないと、大学の評判が落ちてしまうからです。

 

これにより、評判を上げるために教育制度の中身を固めることができるので、
企業からも注目を浴びることができるので、プラスの連鎖になる
のです。

 

将来的に就活前に人材サービスを使うという流れが消え、
教育機関を企業を直接結ぶようなサービスができれば、
ユーザー目線の人材紹介の本質を描けるのではないか
と私は考えました。

 

今回はこの辺で失礼します。