就活生が考えるべき大手企業とベンチャー企業の違いとは?この先に見える真の安定とは何か?

就活生であれば、大手企業やら中小企業、ベンチャー企業、外資系企業など様々な名称を聞いたことあるかと思います。しかし、種類が多数存在しているのにもかかわらず、就活生の多くは、名前で企業を選んでいる現状があります。なぜなら、有名企業やら大企業に就職することこそが、生きていく上で安定しているとほとんどの人が考えているからなのです。しかし、私はこれは半分正解で半分間違っていると考えていますので、今回は題名の通り大手企業とベンチャー企業の違いに関して書いていこうと思います。

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 なぜ大手企業は安定していると思われているのか

就活生の多くは大手企業を見ていると思います。基本的に福利厚生がしっかりしていて、ボーナスもあり、終身雇用や累進課税制度などに加えて、会社の規模が大きいのが大手企業の特徴です。全部が全部当てはまるわけではありませんが、このように大手企業というのは豊富な資金があり潰れる確率が低いということや、また大勢の人が知っていることから信用もあるので、多くの就活生には好まれるという現状があります。現に銀行からお金を借りるとき、家を買うときなどにも有名企業で働いている人は簡単にお金を借りることができるのです。大手企業に勤めると確かに安定した人生を送ることができるようになることから多くの学生から人気があるのです。ではベンチャー企業とはどういう企業なんでしょうか。

ベンチャー企業は小さい規模の会社な訳ではない

多くの就活生が知らないのがベンチャー企業という言葉の意味で、小さい企業=ベンチャー企業というように誤解している人が多いのが現状です。しかしこれは全くの誤解で、例えば大きなベンチャー企業でいうと、ソフトバンクだったりサイバーエージェント、DeNAなどのいわゆるメガベンチャーという会社も現に存在します。なぜこのような大きな企業までベンチャー企業と言われるのでしょうか?それはベンチャーという言葉の意味から読み取ることができます。ベンチャーという言葉は実はアドベンチャーという言葉から取ってきており、アドベンチャーとは冒険するという意味で、つまりベンチャー企業とは、リスクを顧みずただ新しいものを世の中に生み出すことだけに集中している企業になります。これは大手企業とは真逆で、ベンチャー企業には資金がないので、大手企業とは戦わない新しい事業を創造していくことで経営しており、ベンチャー企業とはリスクを顧みず新しい価値を世の中に生み出していくことを中心に経営しているのです。次に大手企業とベンチャー企業の違いについて書いていこうと思います。

大手企業が抱える苦悩

上記のように大手企業は資金が多く、また人員も多いのでベンチャー企業よりも圧倒的に強いと思われますよね。しかし、実はこれには落とし穴が存在します。大手企業とベンチャー企業ではとても異なる点が存在することは前述しましたが、逆に似ている部分が存在します。それは事業です。事業に関して大手企業は大多数の事業を持っている反面、ベンチャー企業は規模にもよりますが、一つまたは数個の事業を持っています。事業数が圧倒的に違うわけです。ここで似ている部分というのが一つの事業規模はほぼほぼ変わらないのです。例えば、資金や人員数などです。これらが変わらないためにベンチャー企業=大手企業の一つの事業部という見方ができるのです。ここで大手企業が苦悩している点が、大手企業の一つの事業とベンチャー企業で規模が同じであるから単純にそこだけで比べてみると、大手企業よりもベンチャー企業の社員の方がモチベーションが圧倒的に高いのです。なぜこのようなことが起こりうるのかというと、簡単な話で大手企業は世間体や安定を重視して入社する人が多く、入社後も自身の目標は持っているものの、会社で自分がどこに向かっているのかわからないだったり、成長意欲があまりない一方で、ベンチャー企業に入社する方達は自分の目標や成長を常に考えていて、さらに会社内でも規模が小さいことが多いので、会社がどこに向かっていくのかを社員のほぼ全員が理解しそこにベクトルを向けているわけですから、会社全体としても勢いがあるわけです。大企業は会社としては中小企業やベンチャー企業よりも断然強いのですが、一つの事業同士でみると一転、ベンチャー企業の方が強い部分もあるのです。このようにお互いにメリット・デメリットがあるので、規模感だけでは一概に判断できないのです。

これらを踏まえた上で就活生が今後考えるべきこととは?

上記のように大手企業とベンチャー企業はメリット・デメリットがあるわけですが、これを踏まえて就活生はどのように企業を選ぶかを考えなければいけません。では未来ベースで考えてみましょう。Googleの創業者であり、現CEOのラリーペイジー氏は90%の職が20年後にAIに代替されてしまうという発言をしています。しかし、これをマイナスに捉えるか捉えないかはみなさん次第で、これからまだ存在しない職業につくことになる場合もあるのです。今後AIに代替されない人材にならなければ、職を失うことになるのです。そこでどうしたらAIに代替されない人材になることができるのか?これは個人のスキルアップを図っていくしかありません。個人のスキルアップを測ることにより、たとえAIに仕事を代替されて会社を辞めざるを得ない時にスキルがあれば生きていくことができる一方で、仕事を辞めた時自分に何もなかった場合、生きていく手法を失うことになります。今まで親世代の話は今後の時代にあてにならないので、これからは自分のスキルアップを測ることができる環境を作るかもしくは、そういった環境を用意している会社に入ることを優先する必要があります。真の安定とは、働く上で自分はどんなことができるのか?どんなスキルを手に入れることができるのか?を突き詰めて、会社をやめようが職を失おうが持っているスキルでまた会社に入ることができたり、自分で事業を持ったりすることができるのです。このようにこれからの時代では、個人のスキルアップを測ることこそが真の安定を手にすることに繋がるのです。

最後に

昨日キンコンの西野さんのお話を聞いた上で再認識しましたが、人と逆のことをすることは批判の嵐を浴びることで、最初は厳しいものかもしれません。今就活生はやはり大手企業や有名企業をみていて、あまりベンチャー企業をみてはいないかもしれません。それはそうと全然よくて、これからは名前だけでなく、自分がどういう企業に行くことが成長に繋がるのかを見直してみましょう。これからの時代を生き抜くために今重要な分岐点にいることをもう一度踏まえて考え直してみてください。

次回はキンコン西野さんの信用の時代を生き抜くキャリア形成に関して書こうと思います。

 では長くなりましたがこの辺で。