成長サイクルを組織で作り出す方法

今回は、人を成長させることができる環境を作り出すには何が必要なのかを考え、記事にして行こうと思いましたので、見てみて下さい。

最近マネジメントをする機会を与えてもらい、自分のタスクをこなしながら育てることに徹しているのですが、実際にどのようにしたら人を成長させることができるのかを考えて、かつ先日ある社会人の方に聞いたことも含めて自分の中で整理して書きました。

 成長とはなんなのか?

成長、成長と言いまくる人が最近増えてきていると肌で感じているのですが、実際に成長とはなんなのか?と聞いてみると答えられない人がいます。私自身が考える成長とは、人ができなかったことができるようになることを成長と定義しています。

例えば、イベント企画をした時に初めてやるときは何からやればいいのかもよく分からずにただがむしゃらにやると思いますが、一回できると実際に次もできるようになりそれを繰り返すことで当たり前の基準になっていく。

つまり成長とはできないことに挑戦し、その行為を繰り返すことにより、やがてできるのが当たり前になる。このサイクルを成長と私は考えています。

人が成長することができる環境はどんな環境か?

成長という言葉を定義していると、成長するために必要なことはなんなのか?それが見えてきた方もいらっしゃるかも知れません。そこで、実際に人が成長する環境とはどのような環境なのかをここで書いていこうと思います。

成長することができる環境は、上記で書いた成長のサイクルを体現できる会社だと考えていて、それこそが「若いうちから活躍できる会社」だったりします。成長できる環境には二つの条件があり、その条件をクリアしている環境では人は成長できると私は考えています。以下で会社を例に話をしていきます。

条件①【事業が横展開して行く会社】

これはどういうことかといいますと、一つの事業ではなく、様々な事業を持ち、さらに事業が立ちあがるペースが早い会社だと考えています。たとえばあの有名なサイバーエージェントさんなんかがそうですが、若いうちから成長できる会社といわれていますが、インターネットを軸に様々な事業を立ち上げている結果、若いうちから人にポジションやら仕事が与えられできないことを仕事をこなしながらできるようにして行くことを繰り返しており、どんどん人ができることが増えていって結果的に成長できる環境といわれるようになったのです。このように事業が縦に縦にではなく、横に横にと伸びて行く会社は延々とポジションややることの幅が広がって行くので、結果的に成長しやすい環境を作ることが出来ます。

条件②【上司が自分の仕事を部下に任せることが可能な会社】

実はこれが本当に大事なことで、成長とは「自分のできないことをできるようにすること」だと書きましたが、仕事は基本的に「こいつにはこれくらいしかできないだろう」というように上司から決められてしまい、仕事のやれる範囲が自動的に狭まってしまいます。例えば営業職でいう目標値を与えられた時に、その目標を達成できればいいよというもので、確かに目標を達成すべき事なのですが、それでは結局与えられた仕事の範囲を脱出することが出来ません。

そこでどうしたらいいかというと、与えられた目標を達成しそれ以上の数値を叩き出すことです。

例えば目標値が300万円だったとして、その目標値を超えた500万円の売り上げを達成するとします。そうすると、売り上げ目標を200万上回っているので、こいつはまだ仕事に対して余力があると判断され、より多くの仕事を与えてくれるようになるのです。しかしここで重要なのは、仕事を上司にもらえるよう頼む事です。特に私はこれをやりたいのでやらせてくれないでしょうか?というように主体的に上司に頼む事で、売り上げを達成している分こいつに任せても大丈夫だろうと判断され、新たにできそうでできないような仕事にありつくことが出来、その仕事をこなすことによって成長していくことができるようになるのです。

さいごに

以上のような成長サイクルを作り出すことができる環境を作ることができれば、人が自ずと成長することが出来るのですが、実際に個人が成長するために必要なものは視座を上げるという事です。ここでいう視座を上げるという行為は要するに「当たり前の基準を上げる事」です。

当たり前の基準を上げるという行為は、現状に満足せず自分のできることを増やしていく=成長するなので、結局、個人個人が成長するために考え行動していかないといけないわけなんです。

何が言いたいかというと、個人が成長に意欲的でない限り、人は成長できないということです。なので組織の成長サイクルを作りつつ、また個人への成長を促すような工夫もまた必要です。組織と個人の両方が成長できるような環境を作っていけるように頑張っていきましょう。